自身のウェブサイトに質の低い記事、いわゆる「低品質コンテンツ」がある場合、どのように対処すればよいのでしょうか?
低品質コンテンツに対処し、SEOにおいて良い結果を得るための方法を解説します。
低品質コンテンツの対処法
サイト内に検索ユーザーにとって価値の低いページが多くある場合は、ページを改善したり、統合・削除したりすることで、検索パフォーマンスが改善する可能性があります。
もし、サイト内に品質の低い記事があった場合は、以下の方法で改善・対応しましょう。
- ページを削除する
- noindexを付けて検索結果に表示されないようにする
- 記事を加筆修正して改善する(更新する)
- 他のウェブサイト(ドメイン)に移動する
1つ1つ解説します。
ページを削除する
低品質コンテンツへの対処法としてもっとも簡単なのはそのページを削除してしまうことです。
品質が低く、アクセスもない、特に改善できる点もない。そんな低品質コンテンツ(クオリティが低い記事)を削除することで、他の記事やウェブサイト全体の評価を高め、Google検索で自分のコンテンツが上位に表示される可能性が高まります。
Googleの公式ブログには以下のように記されています。
有用でないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを比較的多く含むと判断されたサイトにあるコンテンツも、表示すべきコンテンツがウェブの他の場所にあると考えられ、検索での掲載順位が下がります。そのため、有用でないコンテンツを削除することで、他のコンテンツのランキングが改善する場合があります。
なお、2019年にも、Googleのスタッフであるジョン・ミューラー氏が低品質コンテンツに対処する方法の1つとして「コンテンツを削除すること」を挙げています。
低品質コンテンツを削除することが、サイト全体の評価を高める可能性があることがよく分かります。
これは、SEOの専門家によっても確認されています。
SEOサービスを提供している会社「Moz」の創業者であるランド・フィッシュキン氏は、Xで以下のように述べています。
粗末なページを削除してランキングを上昇させた事例ならいくらでもある。公のもので十数件、表に出せないものなら数百件はある。
日本のSEO業界で有名な鈴木謙一氏も、Web担当者Forumの記事でこう述べています。
低品質ページをごっそり削除した結果、残っているページの検索順位が改善した事例を2~3件知っている。
しかし、削除すべきコンテンツを見極めるのは案外難しいものです。
海外では、文字数(英語なので正確には単語数)が少ないページを低品質コンテンツと考え、削除したところ、検索からのアクセスのうち、約60%が404ページにたどり着く結果になってしまった事例もあります。
「低品質ページ」の削除に注意
Harvey氏によると
・とあるサイトが低品質ページを削除
・1000単語以下のページを全て削除
・結果、アクセス数の60%を失った…私が思うに
・「低品質=1000単語以下」と定義
・段階的ではなく一括で消した事
が良くなかったと思う(つづくhttps://t.co/3kr8J3OMHH— SEO研究チャンネル (@seolabochannel) 2022年9月16日
「低品質コンテンツ」と一言で言っても、具体的にどのページが低品質コンテンツなのか適切に判断しなければ、逆にサイトの評価を落としたり、アクセス数が減ってしまう可能性があるということです。
ですので、「文字数が少ない」とか「アクセスが少ない」といった安易な理由でページを削除してはいけません。よく分からなければ削除しないほうがよいでしょう。
コンテンツの品質については、慎重に判断することが大切です。
noindexを付与する
コンテンツは残しておきたいが、検索結果には表示されなくて良い(Googleに評価対象にしてほしくない)という場合には、noindexの利用がおすすめです。
noindexについては、Googleの公式ウェブサイトの情報が参考になります。
参考:noindex を使用してインデックスから除外する | Google 検索セントラル
WordPressなどを利用していると、カテゴリー一覧やタグ一覧のように、意図せずに生成されてしまうページがあると思います。
noindexを設定すると、そのページはGoogle検索の検索結果に表示されなくなります。
逆にいうと、noindexを設定するとそのページはGoogleから評価されず、検索にも出なくなってしまうので、設定する際は重要なページにnoindexを設定しないように気を付けましょう。
記事を改善する(更新する)
サイトのクオリティを高める方法は、新しい記事を書くことだけではありません。
記事を書いた後も放置せず、定期的にチェックして追記や更新を繰り返し、内容の充実を図ることも大切です。
Googleスイスのサーチトレンド・アナリストを務めるゲイリー・イリェーシュ氏は、低品質コンテンツの対処法として、記事の改善(低品質な記事を高品質な記事に作り直すこと)を最も推奨しています。
低品質だと思われるページが見つかった場合、そのページからの検索トラフィックを期待するのであれば、「削除」や「noindex」ではなく、「品質改善」が最も望まれる対処法となる。
これはブロガーやアフィリエイターに限った話ではありません。海外では大手メディアも取り組んでいる方法です。
例えば、ライフスタイル系のコンテンツを扱っていたAbout.comは、HowToやレシピ紹介など時間が経っても需要があるコンテンツを定期的にアップデートすることで、記事の価値を保つよう取り組んでいます。
ライフスタイル系のメディア「About.com」ではトラフィックの約2/3は、健康や会計関連といった、いつまで経っても実用的なコンテンツに検索で訪れるユーザーから成り立っている。そのため、CEOのニール・ヴォーゲル氏は、「About.com」のライターたちは新しいコンテンツを作るのと同じくらいの時間を、すでに配信したコンテンツをアップデートするのに費やしているという。
既存のコンテンツを更新することは、自身のブログやウェブサイトに蓄えられた資産を活用することです。
内容が古くなってしまった記事を更新したり、内容が薄いページを加筆修正するだけで、検索ユーザーにとって、より役立つページに改善できる可能性があります。
たとえ書いた当時は完璧だと思っていても、時間が経つにつれて記事の質が落ちることは決して珍しいことではありません。
誤字脱字の修正や新情報の追加、リンク切れのメンテナンスなど、記事を更新してクオリティを保ち、読者の役に立ち続けるよう努力しましょう。
他のウェブサイトへ移動する
質の低いコンテンツを別のウェブサイト(別のドメイン)に移動するのも良い方法です。
この方法もGoogleの公式ブログで紹介されています。
ウェブサイトの一部に質の低いコンテンツが掲載されている場合に、サイト全体のランキングに影響が及ぶ可能性があります。
そのため、質の低いページを削除する、コンテンツの内容が薄いページを有用なページに統合あるいは改善する、または質の低いページを別のドメインに移動することによって、コンテンツの質が良くなり、掲載順位が上昇する可能性があることをもう一つの具体的なガイダンスとして提示しています。
なお、ここでいう別のドメインとは完全に独立したドメインであって、サブドメインでは意味がないようです。
サブドメインでは効果がないようです。
WebmasterWorldのスレッドによれば、いっときは改善するもののすぐに再びランキングが下がってしまったとのことです。
パンダ・アップデートで低品質とみなされてしまったサイトは親ドメインでくくられてしまっているのかもしれません。
移動するなら完全な別ドメインにした方がよさそうです。
まとめ
ウェブサイトのクオリティを高め、SEOで良い結果を出すためには、ただ新規コンテンツを作るだけでなく、既存のコンテンツに目を向けることも大切です。
もし既存のコンテンツの中に低品質なコンテンツがある場合には、ここで紹介した内容をもとにコンテンツを改善・処理するとよいでしょう。
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